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■指定されている場所：八王子市
道の駅 八王子滝山は、東京都唯一の道の駅です。国土交通省（旧建設省）は、1993（平成５）年に道の駅の登録制度を開始しました。道の駅とは、24時間無料で利用できる駐車場やトイレを備えた、道路利用者のための「休憩機能」、また道路情報や地域の観光情報などを発信するための「情報発信機能」、さらに、文化教養施設、観光レクリエーション施設などの地域振興のための「地域の連携機能」の3つの機能を併せ持つ施設のことです。2018年4月時点で、全国で1145駅が登録されています。
東京都には登録された道の駅が一つもない状態が続きました。そうした中、2007（平成19）年、中央自動車道や首都圏中央連絡自動車道（圏央道）、国道20号、国道16号といった幹線道路が走る交通の要衝である八王子市に「道の駅八王子滝山」が東京初の道の駅として誕生しました。JR八王子駅 北口から車で10分の場所にあり、北条氏照の居城であった滝山城跡のある滝山公園からも車で10分と近く、地元の人々や観光客に大好評のスポットです。
地元産の野菜や果物
農産物直売所「ファーム滝山」には、2018年12月現在で170名を超える地元の農家・畜産家が登録しており、新鮮な野菜や果物・加工品が毎朝届けられています。八王子市の農業生産高は都内で一番であり、東京で採れる農産物の1割は八王子で生産されています。ファーム滝山は、鮮度がよく品揃えが豊富で、価格がお買い得なために土日・休日はもちろん、平日でも大勢のお客様で賑わっています。
販売されている野菜の中には、伝統野菜である「江戸東京野菜」も含まれています。例えば「八王子ショウガ」は、鮮やかな黄色味を帯びており、辛味は少ない上に筋っぽさがなく、みずみずしいのが特徴で、夏の収穫時期には店頭に並びます。また、新たな品目としては、若手農家によって近年栽培が始められた「パッションフルーツ」が注目されており、果実だけでなく、果実を利用したジャムなども販売されています。
TOKYO X のモツ煮
加工食品コーナーでは、脂肪が良質で肉質は柔らかくジューシーな霜降り肉が特徴のブランド豚「TOKYO X」の生肉を購入できます。TOKYO Xは、出荷量が少なく、一般のスーパーにはなかなか流通しませんが、ファーム滝山では地元八王子の畜産家が育てた TOKYO Xを販売しており、注目の商品となっています。
八王子農家のお嫁さんによって作られた、地元食材を活かした昔ながらの惣菜やおにぎりを販売している店では、ブランド豚TOKYO Xを用いた「モツ煮」が人気の商品です。
地元の酪農家が経営するソフトクリーム店では、自らの牧場のしぼりたての牛乳を使っています。定番のミルクソフトクリームに加え、八王子の食材を盛り込んだ季節限定の果物や野菜を使ったジェラートは見逃せません。
八王子や高尾山に関連する品々を集めた土産物も豊富です。八王子に縁の深い武田信玄の息女・松姫の姿をかたどった「松姫もなか」や、食べた瞬間、口の中にスイートポテトの香りと甘さが広がる「高尾ポテト」、養蚕が盛んだった八王子ならではの「桑の葉まんじゅう」「桑の葉羊羹（ようかん）」「桑の葉ロール」、さらには高月清流米を用いた限定清酒「髙尾の天狗」など、八王子各地で発売されている商品がこの土産物コーナーに集結しています。
道の駅八王子滝山は、中央自動車道八王子ICから車で約5分、京王八王子駅ないしはJR八王子駅からバスで約10分ほどの場所にあります（東京都八王子市滝山町1-592-2）。
詳細についてはホームページをご覧ください（http://www.michinoeki-hachioji.net/）。
撮影協力 道の駅八王子滝山