東京23区の中でも数少ない農業地帯である葛飾区では、年間を通じて様々な野菜が生産されています。
■指定されている場所: 葛飾区
生産者がその日の朝に収穫した野菜を販売する「とれたてイキイキ葛飾元気野菜」は、新鮮で味が濃く、美味しいと評判。地元のブランド野菜として、地域の人たちに愛されている野菜です。
ロゴマークの「元気くん」をデザインしたレジ袋やエコバッグもあります。
とれたてイキイキ葛飾元気野菜は、20年ほど前に葛飾区の生産者が集まり、市場を介さずに地元で直接販売することを目指してスタートし、葛飾区内で初の野菜直売所が創設されました。
葛飾元気野菜直売所では「顔の見える農業」をコンセプトに、生産者のプロフィールを表示したパネルを設置することで各野菜の生産者がわかるようにし、その野菜を求めて近隣の人たちが訪れることで、顔の見える関係を作っています。
葛飾区内で開催される直売会に並ぶ朝獲れ野菜
葛飾元気野菜直売所では近隣の人たちの要望に応えて生産品を増やし、現在はトマト、トウモロコシ、キュウリ、枝豆、キャベツ、ブルーベリー、ブロッコリー、ジャガイモ、玉ネギ、長ネギなど、季節を感じられる野菜が数多く揃うようになりました。特に、収穫してから数時間で糖度が落ちてしまうトウモロコシは、収穫日を生産者に確認しに来る人もいるほどです。また、東京銀座に本店がある有名店に、糖度の高いトマトを卸す等、新たな試みをしている生産者も増えています。
毎年11月中頃には、水元地区で「野菜収穫オリエンテーリング」が開催されています。参加者は1枚の地図を頼りに区内の公園からスタートし、チェックポイントの畑を目指します。無事、畑にたどり着けたら、4〜5品目の野菜を収穫します。この宝物探し感覚のイベントは毎年、満員御礼となるほど人気があり、2020(令和2)年度は124組・419人が参加し、親子や友達同士などたくさんの人たちが野菜の収穫を楽しみました。
そのほか、生産農家が栽培した野菜を区画単位で収穫できる「ふれあいレクリエーション農園」や「農業応援サポーター」などの取り組みを、広報かつしか、葛飾区ホームページ、葛飾元気野菜ホームページなどで情報発信しています。