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 地域資源紹介

あきしまの水

あきしまの水

■指定されている場所: 昭島市

昭島市民から「昭島市の水道水はおいしい」 という声がよく聞かれます。昭島市の水道水は 100% 深層地下水を水源としており、水道水ながら、市販されているミネラルウォーター と変わらぬおいしさです。昭島市では、2015(平成 27)年から、あきしまの水のブランド化に取り組んでいます。


水と緑に恵まれた昭島市

昭島市は豊かな緑と水に恵まれており、北には 玉川上水、南には多摩川が流れています。東京の名湧水 57 選に選ばれている拝島町の「龍津寺(りゅうしんじ)の湧水」、宮沢町の「諏訪神社の湧水」をはじめとして、市内約30か所に湧水(ゆうすい/わきみず)が点在しています。 かつて、昭島では地下約9m程度の井戸が市内各所で掘られ、飲み水として供されていました。それらの「浅井戸(あさいど)」は、地表に近い帯水層から取られており、雨が少ない時期には水が涸(か)れることがありました。


昭島市の水道水

あきしまの水
東部第6号水源井

現在、昭島市の水道水は、昭島市水道部の管理する 「水源井(すいげんせい)」と呼ばれる井戸から取られています。水源井は市内に20か所あり、深さ150 ~ 250m の地層に達する「深井戸(ふかいど)」で、 天候に左右されずに安定した取水が可能です。1日に約3万5千m³の地下水がくみ上げられています。


昭島市南方の山地や武蔵野台地に降った水が、約30年もかけてゆっくりと地下にしみ込んでいき、地下100 ~ 200mにある含水層に達します。地下へしみ込む過程で、砂礫(さ れき)がフィルターとなって水の中の不純物を除き去る一方、ミネラル分や炭酸が添加されます。水源井から取られた水は、昭島市内の三カ所ある配水場に集められ、配水場の中の「着水井(ちゃくすいせい)」にいったん貯められます。元々きれいな深層地下水が集められているため、他の地域の配水場にみられる沈殿槽・濾過槽の必要がありません。原水のままでも十分飲料に適していますが、着水井で水道法によ り定められた最小限の塩素(次亜塩素酸ナトリウム)が加えられています。いったん配水池に貯蔵された水は、配水ポンプで送り出され、市内全域に張り巡らされた水道管で市内に分配されます。昭島市の水道水の場合、井戸からくみ上げた水が12時間以内に各家庭に届くため、とても新鮮です。深層地下水は年間の温度差が小さいため、昭島の水道水は夏は冷たく、冬は温かく感じます。

あきしまの水
配水場模式図



あきしまの水の活用

あきしまの水
「夢つなぎ人」

あきしまの水は、飲食店や食品づくり、ものづくりをする事業者に有効活用されています。昭島市では、そうした例を掲載した「夢つなぎ人」という冊子を刊行し、あきしまの水の魅力を発信しています。それらの冊子には、「あきしまの水で育てた花の色が良い、 日持ちがする」、「あきしまの水でつくった麺とスープは 美味しい」、また伝統工芸の藍染作家の方からも「昭島市は東京都で唯一水道水に深層地下水のみを使っており、おいしくてきれいだということを聞き、ただそれだけで昭島に移住してきた」といったさまざまなコメント・体験談が掲載されています。



シンボルマーク

あきしまの水

2015(平成 27)年、昭島市では、深層地下水 100%「あきしまの水」ブランドを推進するためにシンボルマークを作製しました。カラーは3色あります。

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